ニュース 2025/03/26 14:56
AIデータセンター建設にバブル懸念、アリババ警告 
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)の蔡崇信(ジョー・ツァイ)董事会主席は25日、香港で開催された投資フォーラムで、人工知能(AI)データセンターの建設にバブルの兆候が見られると発言した。特に米国では発表された多くの投資に重複や競合があると警鐘を鳴らしている。芯智訊が25日報じた。
蔡主席は、AIが近年技術トレンドの中心となっている一方で、資金の重複投入が起きていると指摘。SPAC(特別買収目的会社)を通じてデータセンターの建設資金を調達しながらも大手企業からの受注を確保していないケースもあり、バブル的な状況が生まれつつあるとの認識を示した。
現在、世界の主要テック企業はAIインフラに巨額投資している。メタ(META/NASDAQ)は以前、2025年までにAI開発に600億~650億米ドル(約9兆200億~9兆7700億円)を投入すると表明。マイクロソフト(MSFT/NASDAQ)はAIデータセンターの構築に800億米ドルを投じる。また、ソフトバンク(9434/東証プライム)、OpenAI、オラクル(ORCL/NYSE)は合弁事業「Stargate Project」を立ち上げ、今後4年でAIインフラに5000億米ドルを投資する。ゴールドマン・サックスは最新のリポートで、米「ビッグテック7社」の時価総額の42%が「AIの潜在的可能性」に依存し、2000年のIT(情報技術)バブル期の「将来キャッシュフロー割引係数」と一致していると懸念を示した。
蔡主席は、AIの将来性への期待は変わらないが、供給過剰に警戒すべきだと強調した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
蔡主席は、AIが近年技術トレンドの中心となっている一方で、資金の重複投入が起きていると指摘。SPAC(特別買収目的会社)を通じてデータセンターの建設資金を調達しながらも大手企業からの受注を確保していないケースもあり、バブル的な状況が生まれつつあるとの認識を示した。
現在、世界の主要テック企業はAIインフラに巨額投資している。メタ(META/NASDAQ)は以前、2025年までにAI開発に600億~650億米ドル(約9兆200億~9兆7700億円)を投入すると表明。マイクロソフト(MSFT/NASDAQ)はAIデータセンターの構築に800億米ドルを投じる。また、ソフトバンク(9434/東証プライム)、OpenAI、オラクル(ORCL/NYSE)は合弁事業「Stargate Project」を立ち上げ、今後4年でAIインフラに5000億米ドルを投資する。ゴールドマン・サックスは最新のリポートで、米「ビッグテック7社」の時価総額の42%が「AIの潜在的可能性」に依存し、2000年のIT(情報技術)バブル期の「将来キャッシュフロー割引係数」と一致していると懸念を示した。
蔡主席は、AIの将来性への期待は変わらないが、供給過剰に警戒すべきだと強調した。
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