【亜州ビジネス編集部】米調査会社IDCは9日、2024年第2四半期（4～6月）の世界パソコン（PC：デスクトップ、ノート、ワークステーション含む）出荷台数が前年同期比3.0％増の6490万台に拡大したことを明らかにした。7四半期ぶりに増加に転じた第1四半期（1～3月）に続き、回復基調を維持している。中国の不振が重しとなったものの、世界全体では堅調な結果。中国を除く出荷台数は前年同期比で5％以上増加している。
　メーカー別では、聯想集団（レノボ・グループ：992/HK）が世界トップを維持。同社の出荷数は前年同期比3.7％増の1470万台（世界シェア22.7％）に伸びた。2位以下は順に、HPが1.8％増の1370万台（同21.1％）、デルが2.4％減の1010万台（同15.5％）、アップルが20.8％増の570万台（同8.8％）、宏碁（エイサー：2353/TW）が13.7％増の440万台（同6.8％）となっている。
　このほか、足元のPC市場の動向についてIDCは、ここ数カ月で複数メーカーが人工知能（AI）PCの初期戦略を打ち出した点に言及。現時点で消費者向けの戦略はまだ十分に明らかにされていないが、今年後半にはアップルがAI PC関連の情報を発表すると予想されており、市場ではこれに注目が集まっている。


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