【亜州ビジネス編集部】クローン技術の応用が畜産業の質的向上を加速させている。陝西省西安市の楊凌区で開催された「第31回中国楊凌農業ハイテク成果博覧会」（10月25～29日）では、クローン分野で大きな進展を遂げた河南守望之境科技有限公司（守望之境）が注目を集めた。2015年12月に発足した守望之境は、体細胞クローン技術を利用して生み出した多数の動物を紹介している。中国経済網が伝えた。

　守望之境は細胞クローン分野で数々の成果を上げている。ウシ、ヒツジ、ブタ、ウマ、ネコ、シカの動物6種に関し、産業レベルの体細胞クローン技術体系を確立した。20省・市と業務提携したうえで、産業レベルの「胚子工場」を各地に形成しつつある。これまでに卵母細胞130万個以上と胚子60万個以上を操作し、5000頭を超える良質のウシ、ヒツジ、ブタ、さらにペット動物300匹以上のクローンを生産、納入した。

　守望之境は今後も体細胞クローン技術、試験管動物技術、全遺伝子組み換え技術、ゲノム編集技術などの産業応用に注力する。現代畜産業、バイオ医学、ペット産業の発展と高度化に貢献すると説明した。


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