【亜州ビジネス編集部】首都圏に位置する北京大興国際空港（PKX）は20日までに、年初以来の旅客数が4000万人の大台に乗せた。前年同期比28.10％増の延べ4001万3100人に拡大し、年間旅客取扱量の最高を更新している。発着本数は年初来で26万2100本に積み上がった。中国政府系メディアが21日付で報じた。
　大興空港は2019年9月、北京市大興区と河北省廊坊市広陽区にまたがる形で開港した。23年9月の時点で、国内外航空会社54社が乗り入れ、202路線を開設。内外185都市に就航している。このうち、国際・地域路線は30路線余り。ロンドン、モスクワ、ドーハ、ソウル、東京、香港、マカオなどの人気路線を含め、欧州、アジア、中東などの主要航空市場を網羅する。
　大興空港は「五縦二横」の総合的な地上交通ネットワークに基づき、草橋、固安、タク州、廊坊の都市ターミナルステーション4カ所を開設。京津冀（北京、天津、河北）の後背地からの旅行者に利便性を提供している。うち草橋駅から大興空港までは地下鉄でわずか19分、北京西駅から大興空港までは京雄都市間鉄道で最速28分、大興空港から雄安駅までは最速19分となっている。このほか、大興空港は空港バス、タクシー、配車サービス、駐車場などのサービス水準を引き続きアップグレード。また北京市交通委員会と鉄道会社は共同で鉄道の運行時間を順次延長し、旅行者により効率的で便利な鉄道輸送サービスを提供している。


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