ニュース 2024/12/09 11:50
中国:「深海魚スナック」が物議、「栄養価高い」に専門家異論
リスク管理・社会
【亜州ビジネス編集部】中国で最近、ある菓子メーカーが販売する「深海小魚」というスナックの名称が物議を醸している。「栄養価が高い深海魚を使ったスナック」というキャッチコピーで売り出しているが、原材料が「深海魚」に該当するかどうか、そもそも「深海魚」の栄養価は高いのか、複数の疑問が指摘されている格好だ。解放日報が5日付で伝えた。
問題の「深海小魚」は、原材料としてイワシを使用している。メーカー側は「イワシは広義の深海魚に含まれる」と説明。また「深海魚は栄養価が高い」と宣伝している。
ただ専門家によると、魚類は生息する海域に基づき表層魚、中層魚、深層魚に分類されるが、「深海魚」という科学的な概念はないという。「イワシは中層から表層の海域に生息する小型魚であり、これを深海魚と呼ぶのは適切ではない」と専門家は指摘している。
専門家はまた「魚の栄養価は生息環境に直接関係しない」と指摘。「魚の栄養価は種類ごとに異なり、どの魚が栄養価が高いかを一概に測定する基準はなく、海水魚が淡水魚より栄養が豊富という主張にも根拠がない」と説明した。実際、淡水魚のスズキは一部の海水魚よりもDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む。
こうした「コンセプトマーケティング」は乳製品や植物油でも見られる。例えば「ラクダ乳やヤギ乳は牛乳より栄養価が高く、吸収が良い」「アボカド油やエゴマ油は栄養価が高い」といったものだ。しかし、こうした主張を裏付ける科学的根拠はない。消費者はキャッチコピーに惑わされず、製品の具体的な成分や価格とのバランスを見極めることが重要と専門家は提言している。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
問題の「深海小魚」は、原材料としてイワシを使用している。メーカー側は「イワシは広義の深海魚に含まれる」と説明。また「深海魚は栄養価が高い」と宣伝している。
ただ専門家によると、魚類は生息する海域に基づき表層魚、中層魚、深層魚に分類されるが、「深海魚」という科学的な概念はないという。「イワシは中層から表層の海域に生息する小型魚であり、これを深海魚と呼ぶのは適切ではない」と専門家は指摘している。
専門家はまた「魚の栄養価は生息環境に直接関係しない」と指摘。「魚の栄養価は種類ごとに異なり、どの魚が栄養価が高いかを一概に測定する基準はなく、海水魚が淡水魚より栄養が豊富という主張にも根拠がない」と説明した。実際、淡水魚のスズキは一部の海水魚よりもDHA(ドコサヘキサエン酸)を多く含む。
こうした「コンセプトマーケティング」は乳製品や植物油でも見られる。例えば「ラクダ乳やヤギ乳は牛乳より栄養価が高く、吸収が良い」「アボカド油やエゴマ油は栄養価が高い」といったものだ。しかし、こうした主張を裏付ける科学的根拠はない。消費者はキャッチコピーに惑わされず、製品の具体的な成分や価格とのバランスを見極めることが重要と専門家は提言している。
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