ニュース 2025/02/04 18:00
阿里雲も「DeepSeek」導入、「BAT」クラウド事業の再評価進む 
産業・企業
PAI Model Galleryは、アリババクラウドのAIプラットフォーム「PAI」を構成する要素の一つ。オープンソースの事前学習済みモデルを統合したもので、モデル学習、モデル圧縮、モデル評価、モデル展開の全プロセスのゼロコード実装をサポートする。
アリババクラウドのほか、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)や百度(バイドゥ:9888/HK)の傘下クラウド事業部門もDeepSeekの導入を発表している。ジェフリーズは最新リポートで、DeepSeekによって高性能AIモデルを低コストで構築できるようになるため、AIエージェントやアプリケーションの開発が加速すると予測。「BAT」と呼ばれるバイドゥ、アリババ、テンセントの3社のクラウド事業について、バリュエーションの見直しが進むとの見方を示した。ジェフリーズの試算によると、クラウド事業の評価額はアリババが450億米ドル、テンセントが200億米ドル、バイドゥが100億米ドル。うちアリババのクラウドインフラは世界各地に広がり、LLM技術でも優位性を持つと指摘した。
アリババクラウドはこのほか、1月29日に自社LLM「通義千問(Tongyi Qianwen)」のフラッグシップバージョン「Qwen2.5-Max」を発表。知識やライブコードベンチなどの基準テストで、DeepSeek-V3や米オープンAIの「GPT-4o」をほぼ上回ったと称している。
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