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  ニュース     2024/10/11 10:23

上海汽車集団の9月販売31.3万台と35%減、年初来ではBYD下回る 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】上海市政府系の大手自動車メーカー、上海汽車集団(SAIC:600104/SH)は10日引け後、今年9月の新車販売台数が前年同月比35.0%減の31万3260台に縮小したと報告した。減少率は8月の39.1%から縮小したものの、6カ月連続のマイナス成長に沈んでいる。生産台数は24.3%減の33万6732台に落ち込んだ。
 9月の輸出・海外販売は14.4%減の8万9662台。5カ月連続のマイナス成長となった。一方、販売台数のうち、新エネルギー自動車(NEV)は38.3%増の12万9316台に伸びている。
 また全体のうち合弁ブランドは、上汽通用(米GMとの合弁)が78.0%減の2万2051台、上汽大衆(独VWとの合弁)が21.7%減の9万4000台、上汽通用五菱(GM、柳州五菱汽車との合弁)が18.5%減の11万台と軒並み苦戦した。
 1~9月の累計では、全体の販売台数が前年同期比21.6%減の264万9333台、生産台数が22.0%減の264万9208台。うちNEV販売台数は15.3%増の74万8027台だった。一方、輸出・海外販売は11.8%減の73万9207台。
 年初来の販売台数(264万9333台)は、比亜迪(BYD:1211/HK)の274万7875台を下回った格好だ。中国メディアの財新網(11日付)によると、上海汽車集団は過去18年にわたり、中国の新車販売トップを維持してきたが、今年はBYDに追い抜かれる可能性が高まっている。なお、BYDは1~9月の販売台数(全てNEV)が前年同期比で32.1%増と好調を維持した。


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