産業振興策の一環として、中国当局はここ数年、中医薬（中国伝統医薬品）の生産拡大を促進している。中医薬の原料となる「中薬材」は主に植物が中心。山東、広東、河南を中心とする29省・自治区・直轄市で栽培面積は2017年に合計約453万2700ヘクタールまで拡大している。経済日報が14日付で伝えた。
　中国全体で中薬材の年間生産量は計1850万3300トン、半加工品、加工品の生産額は3563億2800万人民元（約5兆8200億円）に上る。
　中医薬メーカーの中国中薬有限公司は現在、四川省と甘粛省、黒竜江省、湖北省、雲南省に中薬材の生産拠点を持つ。四川省江堰市の三木薬材基地では生産に周辺の農家200戸以上が参加し、これら農家の年収を計100万人民元余り押し上げているという。


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