ニュース 2024/09/24 10:53
中国:価格競争でディーラー損失1380億元、業界団体が政府に支援要請
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国の自動車市場では価格競争の激化により、一部ディーラーの経営が悪化し、資金繰りがひっ迫している。業界団体の中国汽車流通協会(CADA)は23日、価格競争によって新車小売市場では今年1~8月に1380億人民元(約2兆8150億円)の損失が出たとのデータを明らかにした。新車市場の値引き率は8月に17.4%に達しており、業界の健全な発展に大きな影響を及ぼしていると指摘。政府に対し、ディーラーの資金繰りを支援する政策を検討するよう要請した。
CADAによると、同団体は政府に対し、ディーラーの資金繰り悪化に関する状況をまとめた緊急報告書を提出した。報告書のなかでCADAは、ディーラーが足元で直面する主要な問題として、◆消費の低迷とメーカーからの卸販売の板挟みとなり在庫が高止まりするなか、低価格での販売を余儀なくされていること、◆価格競争によって卸価格と小売価格が逆転し、ディーラーは「売れば売るほど赤字が出る」状況となる一方、融資の返済などもあってキャッシュフローが大幅に縮小していること――の2点を挙げている。
その上でCADAは、政府に対して支援策の早期実施を要請。金融機関がディーラーに対し、貸し渋り、貸しはがし、融資の打ち切りなどを行わないよう求め、融資枠の拡大など支援を行うよう指導することを求めた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
CADAによると、同団体は政府に対し、ディーラーの資金繰り悪化に関する状況をまとめた緊急報告書を提出した。報告書のなかでCADAは、ディーラーが足元で直面する主要な問題として、◆消費の低迷とメーカーからの卸販売の板挟みとなり在庫が高止まりするなか、低価格での販売を余儀なくされていること、◆価格競争によって卸価格と小売価格が逆転し、ディーラーは「売れば売るほど赤字が出る」状況となる一方、融資の返済などもあってキャッシュフローが大幅に縮小していること――の2点を挙げている。
その上でCADAは、政府に対して支援策の早期実施を要請。金融機関がディーラーに対し、貸し渋り、貸しはがし、融資の打ち切りなどを行わないよう求め、融資枠の拡大など支援を行うよう指導することを求めた。
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