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  ニュース     2024/12/03 11:25

中国:車販売総じて堅調、BYDなど3社が24年目標を前倒し達成 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国では2日までの時点で、複数の自動車メーカーが11月の販売・納車データを公表した。うち比亜迪(BYD:1211/HK)、浙江零ホウ科技(ジャージアン・リープモーター・テクノロジー:9863/HK)、小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)の3社が同月の時点で、2024年の通年販売目標を前倒しで達成。ほか吉利汽車(175/HK)は達成目前、理想汽車(リ・オート:2015/HK)と蔚来集団(NIO:9866/HK)は8割超を消化するなど、総じて堅調な推移を見せている。中国証券報が3日伝えた。

 個別の1~11月販売(納車)台数を見ると、BYDが375万7300台(前年同期比40.0%増)、零ホウが25万1200台、小米が10万台超。うちBYDは通年目標(約360万台)を前倒しで達成しており、年間では400万台を超えるとみられている。また、零ホウは新興EV(電気自動車)メーカーで最初に年間目標を達成。小米は前倒し達成を受け、新たに13万台の目標値を設定している。

 このほか、吉利の1~11月販売は196万6500台(前年同期比31%増)で、年間目標(200万台)の98%を消化。同社は7月の時点で、24年の販売目標を190万→200万台に5%上方修正している。また、理想は44万2000台、蔚来は19万800台で、年間目標に対する進ちょく率は88%、83%となった。

 なお、上海汽車集団(SAIC:600104/SH)など数社は11月データをまだ発表していない。ただ、上海汽車は9月の時点で、年初来の販売台数でBYDに追い抜かれた。上海汽車は過去18年にわたり、中国の新車販売トップを維持してきたが、今年はBYDに追い抜かれる可能性が高まっている。

 買い替え補助政策を追い風に、中国では新車販売が回復している。業界団体の中国汽車工業協会(CAAM)によると、今年10月の新車販売台数は前年同月比7.0%増の305万3000台に拡大した。プラス成長は5カ月ぶり。前月比でも8.7%増加した。


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