【亜州ビジネス編集部】中国で春節連休に封切りされた国産アニメ映画「ナタ之魔童閙海（Ne Zha 2）」の好調が続いている。国営テレビの中国中央電視台（CCTV）は13日、累計興行収入（前売り含む）が100億人民元（約2010億円）を突破した。中国の映画史上で100億元超えは初めて。CCTVによると、世界の歴代興行収入ランキングで17位に浮上している。

　オンラインチケット販売の猫眼娯楽（マオイェン・エンターテインメント：1896/HK）によると、最新の予測で最終的な興行収入は160億人民元を超える見通し。世界の歴代5位内に入る可能性があるという。

　1米ドル＝7.29人民元で計算すると、「ナタ之魔童閙海」の現時点の興行収入は約13億7200万米ドル。2023年に公開された日米合作の「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー（The Super Mario Bros. Movie）」（13億6080万米ドル）を上回り、歴代17位に付けている。アニメ映画としては、13年公開の「アナと雪の女王（Frozen）」（13億650万米ドル）を抜き、歴代4位に浮上した。なお、世界の歴代興行収入ランキング首位は09年公開の「アバター（Avatar）」で29億2370万米ドルだ。

　「ナタ之魔童閙海」の好調を受け、深セン証券取引所では同作品の製作・配給会社である光線伝媒（300251/SZ）の株価が連日で上昇。春節連休明けとなった今月5日から13日までの7営業日で累計203.7％値上がりしている。


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