中国の電子商取引（Eコマース）大手、京東集団（JDドットコム：9618/HK）は23日、2024年度の年末賞与計画を発表した。成績優秀者には月給8カ月分の賞与を付与する。年俸が「20薪（20カ月分）」にも達するとして現地で話題だ。証券時報が同日付で伝えた。

　発表によると、年内に年俸が17カ月分に引き上げられた部門では、年間業績「A＋」の従業員に対して8カ月分の賞与を支給（年俸は20カ月分）。以下、「A」で6.5カ月分（年俸は18.5カ月分）、「B」で5カ月分（年俸は17カ月分）、「B−」で3カ月分とする。

　京東は今年5月、従業員の年俸を段階的に引き上げていく方針を表明。7月1日から1年半の時間をかけ、京東零售、京東健康、京東工業の調達・販売スタッフの年俸を16→20カ月分に引き上げていくと明らかにした。業績インセンティブには上限を設けない。一方、京東零售、京東健康、京東工業の調達・販売事業の管理職については、平均30％の昇給を行う。

　報道によると、京東は過去3年間で大規模な賃上げを5回実施。同社は近年、社内の管理体制が緩慢になって業績が伸び悩んだことを反省し、社員の勤務状況を厳しく評価する制度を導入。これと合わせ、業績の良い社員を奨励するシステムを構築した。


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