【亜州ビジネス編集部】中国では18歳以上の成人の約5割が「不眠に悩んでいる」とされる。こうしたなか、快眠グッズなど「睡眠経済」の市場規模は2024年に5000億人民元（約9兆8000億円）に達した。ただ、誇大広告で消費者に誤解を与える製品も少なくなく、監督部門による市場整備を求める声も上がっている。経済日報が7日付で伝えた。

　快眠を得るための方法は、音楽を聴く、寝室の環境を改善する、サプリメントを服用するなどさまざまだ。あるオンライン通販サイトの調査によると、24年に最も販売額の伸びが高かったのは「アロマ系睡眠補助製品」で、その売上高は前年の6.9倍に膨らんだ。ほか「いびき防止器具」や「高級マットレス」などの売上高が倍増している。

　また、若者の間では「スマート睡眠補助製品」の人気が高い。人工知能（AI）技術などを活用し、生体情報や環境データをリアルタイムで収集することで、睡眠の質を管理するデバイスだ。

　ただ、製品の品質にはバラつきが多く、誇大広告も横行。監督部門に対して、市場規範を整備し、品質を保証するシステムを構築すべきとの声も高まっている。


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