【亜州ビジネス編集部】中国で「配送した商品の包装が破れていた」として、バイク便「閃送」の配達員がこのほど、顧客から総額1万5000人民元（約31万4000円）を超える賠償金を請求された。高額な賠償金を巡って、その正当性が問われている。法治日報が16日付で伝えた。

　報道によると、この商品はタブレット端末で、配達員はある販売店から依頼を受け、別の販売店に届けた。受け取った販売店の担当者は、箱の表面を覆うフィルムの一部が破れているのを発見。「今後の販売に影響が出る」として、配達員に対し、高額の賠償金を支払うよう求めたとされる。一方、この配送で得た収入がわずか20人民元だったことから、配達員は当初、賠償金の支払いを拒否。その後、バイク便業者と販売店側が協議し、最終的に配送員が3000人民元を支払う形となった。

　ある弁護士は賠償金が1万5000人民元から3000人民元に減額されたとはいえ、「商品そのものと箱に破損はなく、実際の被害を考慮すればこの請求額は妥当ではない」と指摘した。



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