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  ニュース     2024/06/18 14:18

中国の高麗人参産地「吉林省撫松県」、ブランド価値206億元 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の高麗人参産地の吉林省白山市撫松県では6月初旬に入り、高麗人参の苗が出揃い始めた。その成長は良好だという。
 撫松県は吉林省東南部にある長白山の後背地に位置する。恵まれた生態環境は、875種類を超える野生の生薬(中医薬を構成する原料)を育んできた。なかでも最も有名なのが「千草之霊」と称される高麗人参だ。中国新聞網が報じた。
 撫松県の李樹軍・副県長によれば、同県は1600年余りの野生人参の採取と450年を超える人工栽培の歴史を持つ。人参産業の発展について、地元では「イノベーション、基準、拡張、プラットフォーム」の4つの分野に焦点を当て、製品価値の実現を推進。現地の一定規模を超える人参医薬企業の年産額は8億9000万人民元(約193億円)に上る規模だ。同県で開発した人参関連の飲料、健康補助食品、化粧品、医薬品、食品などはすでに600種類を超えている。うち「撫松人参」「撫松林下山参」の2件が「国家地理的表示製品」の認定を受けた。「和善堂」など18種類の高麗人参製品が吉林省高麗人参協会に承認されている。「撫松人参」については中国の影響力のある10大農産品地域共通ブランドに選出。ブランド価値は206億3200万人民元を上回っている。
 統計データによれば、撫松県では4万5000人が人参の生産・加工・販売および関連産業に従事している。全県農村人口の44%に占める規模だ。県の非森林での人参栽培面積は全体の88.58%に相当する。中国で最も完全な品種を持つ長白山人参胚芽資源施設が設立されており、200種類以上の高品質の胚芽資源が収集・保存されている。


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