詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル 亜州リサーチ公式X 亜州リサーチ公式Instagram

  ニュース     2025/04/21 14:23 NEW!!

中国:新型エネ貯蔵の新設容量世界最多、24年は全国43.7GW/109.8GWh 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 中国の新型エネルギー貯蔵設備の新規設置容量が3年連続で世界最多を独走した。年間の新規設置は、2024年に43.7GW(4370万kW)/109.8GWh(1億980万kWh)にまで拡大している。世界全体の新規設置に占める比率は約6割に達した。総容量は揚水発電を初めて超え、今年2月末時点で全国合計7500万kWを上回っている。北京市内で開催された「第13回エネルギー貯蔵国際サミット・展示会(ESIE 2025)」の報告内容として、中国政府系メディアが伝えた。

 技術の向上を通じ、新型エネルギー貯蔵製品の高信頼、高効率、長寿命が実現している。リチウムイオン電池を主導として、圧縮空気エネルギー貯蔵(CAES)、レドックス・フロー蓄電池、ナトリウムイオン電池、重力蓄電システム(GESS)、フライホイール(回転子)電池など非リチウム系もブレイクスルーを達成した。

 今回の展示会では、遠景儲能公司が蓄電能力8MWhの新型エネルギー貯蔵システムを披露。単体のセル容量を向上させたことで主流の5MWhシステム比でセル数を30%超削減しながら、容量を約60%増やしたと説明した。ライフサイクル発電単価は40%も低減するという。

 南網蓄能公司は液体窒素を使った消火爆発抑制システムを開発した。新型エネルギー貯蔵設備への納入を想定し、消防コストは3割削減できるという。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース