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  ニュース     2025/01/16 16:03 NEW!!

中台両岸の人的往来440.5万人、24年は前年比54%増 無料記事

 中台間の政治的緊張に反して、両岸の人的交流が活発化している。両岸間の人的往来は2024年に延べ440万5000人に達した。前年比で53.8%増と2ケタの伸びを示している。このうち台湾→中国本土への訪問者が54.3%増の402万3000人、中国本土→台湾への訪問者が49.2%増の38万2000人だった。国務院台湾事務弁公室の情報として、中国新聞網が15日付で報じた。

 24年の両岸「小三通(通商、通航、通郵)」政策によるフライト便・旅客状況は、運航本数が67.2%増の8817本、旅客数が49.2%増の38万2000人で推移した。うち馬尾~馬祖、黄岐~馬祖、泉州~金門、アモイ~金門の4つの「小三通」ルートは、毎週210便が運航されている。福建省の住民による馬祖や金門への渡航が再開されて以来、24年12月末までに、馬祖への団体旅行者は193人、個人旅行者は885人、金門への団体旅行者は2834人、個人旅行者は約3万9800人に達した。

 福建省による海峡両岸統合開発モデル地区の建設を支援するため、中国本土の出入国管理部門は出入国に関する政策10件を打ち出している。同政策の導入から1年が経過し、福建省の台湾住民が申請した「台湾居民来往大陸通行証(台胞証)」は前年比25%増の35万9000件(人)に増加した。台胞証は台湾の住民が観光、商用、親族訪問などで中国本土を訪問する際に必要となる証明書で、中国本土の公安部が発行している。福建省から入国した台湾住民は24年に92万人となり、前年比で53.3%増加した。

 台湾住民や台湾企業にとって、福建省の重要性はますます高まっている状況だ。台湾住民は現在、福建省内で台胞証を使って、交通、金融、通信など16分野で242サービスを利用できる。


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