【亜州ビジネス編集部】中国の全ての人工知能（AI）用半導体顧客に対し、台湾積体電路製造（TSMC：2330/TW）はGPU（画像処理半導体）を含む7ナノメートル（nm）以下のAI用途の半導体の供給を11日から停止すると電子メールで通知した。中国・集微網が8日、複数の情報源から得られた情報として報じた。
　TSMCは先日、華為技術有限公司（ファーウェイ）から別の中国企業を通じてAI用半導体を迂回（うかい）調達されていたとの疑惑が伝えられていた。報道によると、窓口企業となった廈門算能科技有限公司（SOPHGO）への出荷を停止している。今回の全面出荷停止の報道が事実であれば、米国の輸出規制に違反するリスクに対して、根本的な対策をとったことを意味する。
　TSMCの決定は中国のAI/GPU開発企業にとって、深刻な打撃となる。TSMCの先進プロセス半導体を入手できない場合、製品の性能と競争力に極めて大きな影響が生じるためだ。


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