【亜州ビジネス編集部】中国の複数の電子商取引（EC）プラットフォームで、インターネット通販セール「シングルデー（独身の日、双11）」がスタートし、家電購買意欲が高まっている。なかでも美的（Midea）のエアコンが好調な売れ行きを見せ、「天猫（Tモール）」「抖音（ドウイン）」で大型家電販売ランキングのトップとなった。また「京東（JD）」では、美的のセントラル空調が家電販売ランキング首位に輝いている。証券時報が16日付で伝えた。

　美的は近年、エアコン分野で「無風感」「省エネ」「全方位送風」などの革新的な技術を投入。消費アップグレードの流れに乗り、順調に売り上げを拡大している。また、無料設置、製品保証などサービス面でも充実化を図り、より多くの消費者を取り込んでいる。

　奥維雲網（AVC）のデータによると、2025年上半期（1～6月）の中国エアコン小売販売額は前年比12.4％増の1263億人民元（約2兆6640億円）に達した。現在の家電市場では消費構造の高級化が進んでおり、消費者は購入時に健康、省エネ、静音など総合的な機能に注目する傾向が強まっているほか、製品の使用コストや技術にも関心を高めているという。


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