【亜州ビジネス編集部】中国の電子商取引（EC）大手、京東集団（JDドットコム：9618/HK）は9日、インターネット通販セール「シングルデー（独身の日、双11）」をスタートさせた。昨年より5日早い開始となる。同社によると、9～14日までに家電、スマートフォン、デジタル機器、パソコンなど電化製品カテゴリーの注文数は前年同期比で70％以上増加。また、セール初日となった9日のアプリのアクティブユーザー数は同47.6％増加した。香港メディアの明報が15日付で伝えた。

　昨年より早いセール開始について、京東の担当者は、消費者が事前予約販売などの方式に「飽きつつある」ことを考慮したと説明。また、出店者がより余裕を持って販売を伸ばせることが期待されると指摘した。

　シングルデーは中国で毎年11月11日にかけて実施される恒例のネット通販セールで、EC各社が参加する。京東の発表によると、昨年のシングルデーではショッピング利用者が前年同期比で20％超の伸びを示した。1万7000を超えるブランドの総取引額（GMV）が6倍超に膨らみ、3万超の中小企業でGMVが3倍以上に拡大している。ただ、全体のGMVは明らかにしていない。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。