【亜州ビジネス編集部】各種電池の需要拡大を受けて、電解液の価格が高騰している。非鉄金属業界向けポータルサイトの上海有色網（SMM）によると、電解液のトン当たり価格は、年初の1万9400人民元から11月25日の5万4250人民元に180％上昇した。主要原料の六フッ化リン酸リチウム（LiPF6）もまた、トン当たり価格が7月時点の4万9300人民元から11月25日の16万500人民元に急伸している。証券日報が26日付で伝えた。

　需給ひっ迫が意識されるなか、電解液大手メーカーには注文が殺到している。ある企業の出荷予約は、2028年まで埋まった。

　電解液大手の広州天賜高新材料（002709/SZ）は11月6日、電池メーカーの合肥国軒高科動力能源（国軒高科：002074/SZ）、中創新航科技（CALB：3931/HK）と新たな契約をそれぞれ交わしたと発表。合計159万5000トンを受注し、26年から28年にかけて納入すると説明した。

　また、電解液溶剤・添加剤大手の山東海科新源材料科技は11日、香河昆侖新能源材料股フン有限公司から大口受注を獲得したと報告した。合計59万6200トンを納入するという。


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