【亜州ビジネス編集部】中国の電子商取引（EC）大手、京東集団（JDドットコム：9618/HK）は24日、フランス・パリに構える自社倉庫が盗難被害に遭ったことを確認したと発表した。現地警察が捜査に着手したという。ただ、同倉庫は既に通常運営を再開しており、一部メディアが報じた具体的な損失額に関する情報は「事実と大きく異なる」と強調した。財新網など複数の中国メディアが同日付で伝えた。

　現地メディアのラジオ・フランス・アンテルナショナル（RFI）によると、今月22日、パリ郊外にある京東の倉庫が盗難被害に遭い、スマートフォン、タブレット端末、ノートパソコンなど5万点以上が被害を受けた。RFIは被害総額が3700万ユーロ（約68億円）超に上る見通しと伝えていた。

　京東はグローバルな物流ネットワークの整備を加速させており、世界23カ国・地域で130カ所以上の倉庫を保有する。同社は全ての倉庫が合法的で、かつコンプライアンスを順守して運営されていると強調した。その上で、今後もサプライチェーンの構築を継続し、より多くのユーザーに高品質な物流サービスを提供していく方針としている。


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