【亜州ビジネス編集部】中国の若者層を中心に「エモ消費」が活発化している。いわゆる「エモ消費」とは、感情（エモーショナル）による満足度や体験を重視した消費行動を指す。中国のデータプラットフォーム「MobTech（モブテック）」の関連リポートによると、中国の若者による支出目的のうち、「自らの楽しみや精神的な満足、趣味のため」が全体の40.1％を占めた。主な支出対象は旅行、ゲーム、文化、娯楽、玩具、漫画やアニメなどだ。羊城晩報が5月29日付で伝えた。

　若者層が自らのメンタル向上のために好んで支出するものとしては、観葉植物、潮流玩具（アートトイ）、飲食店の「お子様セット」などがある。

　観葉植物は「リラックスして」「好きだよ」といった名前が付けられた商品が人気を集め、若者たちが仕事場のデスクに好んで置く光景が見られる。また、個性的なぬいぐるみやフィギュアなどのアートトイ分野では、フィギュア・玩具の企画開発や販売を手がける泡泡瑪特国際集団（ポップマート・インターナショナル・グループ：9992/HK）の商品が人気。同社が展開する「THE MONSTERS」シリーズのぬいぐるみは、2024年の売上高が前年比726.6％増の30億4000万人民元（約607億1600万円）に膨らんだ。


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