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  ニュース     2025/10/15 10:21

中国:今が旬「延辺産天然マツタケ」、48時間で日韓市場へ 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 吉林省延辺産の天然マツタケが、収穫から48時間以内に日本や韓国の食卓に届く体制が整いつつある。現地ではマツタケの収穫期が終盤を迎え、村人たちは長白山の麓の松林に入り、先祖代々受け継がれてきた「大きいものを採り、小さいものは残す」という伝統的な手法でマツタケを収穫している。涼水鎮では今年の収穫量が約1.5トンに達する見込みで、1人当たりの平均収入は1万~2万人民元(約21万~42万円)増加すると予想されている。中国新聞網が14日付で報じた。

 これらの天然マツタケは2日以内に空輸され、日本や韓国の食卓に届けられる。延辺朝鮮族自治州は吉林省東部に位置し、日韓への航路が短い。1980年代に両国で天然マツタケの需要が高まったことを背景に、同自治州は中国で最も早くマツタケ輸出の産業チェーンを形成した地域の一つとなった。

 延吉海関による通関体制の整備を通じ、輸送が迅速化している。保鮮期間の短さに対応するため、現地では「鮮活易腐商品グリーンチャネル」を設置。24時間体制で検査予約と即時通関が可能となった。企業は収穫から数時間で申告を終え、第三国の空港を経由して48時間以内に海外市場へ届ける。

 延吉市の「マツタケ街」では、保冷箱を積んだ店舗が並び、店主たちがラベル貼りや梱包、積み込みに追われる。「時間が品質を決める」と語る天松マツタケ店の店主は、今年だけで約5トンを日韓市場に出荷したという。

 マツタケ価格は前年比で約10%上昇し、1等品は1キロ当たり1500人民元に迫る水準となったが、海外市場では依然として需要が供給を上回っている状況だ。

 延吉海関によると、今年1~9月の松茸輸出量は256トン、輸出額は5660万人民元。通関の高速化とブランド力の向上により、延辺産マツタケは「鮮・速・安定」を武器に、国際的な高級食用菌市場での存在感をさらに高めている。


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