ニュース 2025/10/21 12:29
中国:製造現場に「人型ロボ」導入相次ぐ、車や電子などで活躍 
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】 中国の人型ロボット企業が大口受注を相次ぎ獲得した。上海智元新創技術有限公司(智元機器人、AGIBOT)はこのほど、上海竜旗科技(603341/SH)から数億人民元規模の受注を得たという。智平方深セン科技有限公司(ai2robotics)は深セン慧智物聯と提携し、今後3年間で1000台超の人工知能(AI)技術搭載ロボットを生産拠点に配備するという計画を打ち出した。深セン市優必選科技(UBTech:9880/HK)は富士康雲智匯と協力し、ロボットの実装と納入を推進する。中国証券報が21日付で伝えた。
工業の製造現場では、ロボット技術の検証期を迎えている。ロボットの工場投入は、高強度で重労働の作業を代替するうえでも有効だ。実環境データの取得を通じて技術の反復改良と製品の最適化を促し、商業化の進展を加速するという双方の狙いもある。
北京市昌平区に位置する北京福田康明斯発動機有限公司(北汽福田汽車と米カミンズの合弁会社)のエンジン工場では、今年9月から北京人形機器人創新中心有限公司の二足歩行型ロボット「具身天工2.0」と車輪移動型ロボット「天軼2.0」を導入した。搬送工程の現地で実装調整を進めている。製造現場の無人化に向けた取り組みを始動させた。
智元機器人は今月16日、新世代の工業級・対話型ロボット「智元精霊G2」を発表。消費電子機器の精密製造や自動車部品製造に投入されると予告した。協力する企業には、竜旗科技や寧波均勝電子(600699/SH)を含むという。通信端末メーカーの竜旗科技からは数億人民元規模を受注した。1億人民元(約21億2000万円)超の調達契約に基づき、自動車部品大手の均勝電子には第一陣の納入を開始する。
これに先立ち智元機器人は、自動車部品大手の富臨精工(300432/SZ)とも数千万人民元規模のプロジェクト協力に合意済み。「遠征A2-W」約100台を富臨精工の工場に実装する計画だ。
AI搭載ロボット開発の星塵智能(Astribot)は9月2日、上海仙工智能科技(SEER)と1000台の受注に関する戦略協力を締結した。今後2年内に製造・倉庫・物流などの各現場に大規模に配備するという。
智平方は9月11日、恵科股フン有限公司(HKC)全額出資子会社の深セン慧智物聯と提携したと発表した。今後3年間に恵科のグローバル生産拠点に累計1000台超のAI搭載ロボットを配備する。倉庫・物流、部材搬送、組立、品質検査・テストに至るまでの全工程の作業をカバーする計画だ。智平方の「愛宝」シリーズロボットは、すでに晶能微電子、東風柳汽、華熙生物で現場配備されている。
優必選は9月21日、富士康科技集団(Foxconn)傘下の雲智匯科技とグローバル戦略協力協定を締結した。2025~27年にかけて人型ロボットの研究開発と製造を共同推進する。富士康の中国と世界各地の工場で実装と納入を進めると説明した。
すでに優必選は比亜迪(BYD:1211/HK)、東風柳汽、吉利汽車、一汽大衆青島分公司、一汽アウディ、北汽藍谷新能源科技(北汽新能源:600733/SH)、富士康、順豊HD(6936/HK)などと協力している。工業用人型ロボット「Walker S」シリーズは約5億人民元規模の注文契約を獲得した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
工業の製造現場では、ロボット技術の検証期を迎えている。ロボットの工場投入は、高強度で重労働の作業を代替するうえでも有効だ。実環境データの取得を通じて技術の反復改良と製品の最適化を促し、商業化の進展を加速するという双方の狙いもある。
北京市昌平区に位置する北京福田康明斯発動機有限公司(北汽福田汽車と米カミンズの合弁会社)のエンジン工場では、今年9月から北京人形機器人創新中心有限公司の二足歩行型ロボット「具身天工2.0」と車輪移動型ロボット「天軼2.0」を導入した。搬送工程の現地で実装調整を進めている。製造現場の無人化に向けた取り組みを始動させた。
智元機器人は今月16日、新世代の工業級・対話型ロボット「智元精霊G2」を発表。消費電子機器の精密製造や自動車部品製造に投入されると予告した。協力する企業には、竜旗科技や寧波均勝電子(600699/SH)を含むという。通信端末メーカーの竜旗科技からは数億人民元規模を受注した。1億人民元(約21億2000万円)超の調達契約に基づき、自動車部品大手の均勝電子には第一陣の納入を開始する。
これに先立ち智元機器人は、自動車部品大手の富臨精工(300432/SZ)とも数千万人民元規模のプロジェクト協力に合意済み。「遠征A2-W」約100台を富臨精工の工場に実装する計画だ。
AI搭載ロボット開発の星塵智能(Astribot)は9月2日、上海仙工智能科技(SEER)と1000台の受注に関する戦略協力を締結した。今後2年内に製造・倉庫・物流などの各現場に大規模に配備するという。
智平方は9月11日、恵科股フン有限公司(HKC)全額出資子会社の深セン慧智物聯と提携したと発表した。今後3年間に恵科のグローバル生産拠点に累計1000台超のAI搭載ロボットを配備する。倉庫・物流、部材搬送、組立、品質検査・テストに至るまでの全工程の作業をカバーする計画だ。智平方の「愛宝」シリーズロボットは、すでに晶能微電子、東風柳汽、華熙生物で現場配備されている。
優必選は9月21日、富士康科技集団(Foxconn)傘下の雲智匯科技とグローバル戦略協力協定を締結した。2025~27年にかけて人型ロボットの研究開発と製造を共同推進する。富士康の中国と世界各地の工場で実装と納入を進めると説明した。
すでに優必選は比亜迪(BYD:1211/HK)、東風柳汽、吉利汽車、一汽大衆青島分公司、一汽アウディ、北汽藍谷新能源科技(北汽新能源:600733/SH)、富士康、順豊HD(6936/HK)などと協力している。工業用人型ロボット「Walker S」シリーズは約5億人民元規模の注文契約を獲得した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。













