【亜州ビジネス編集部】中国文化産業の市場規模が足元で安定的に伸びている。全国一定規模を超える文化および関連産業企業8万社を対象とした国家統計局の調査によれば、2025年1～6月にかけて、同企業の総売上高は前年同期比7.4％増の7兆1292億人民元（約148兆円）規模に拡大した。増加率は第1四半期（1～3月）比で1.2ポイント加速している。このうちウェアラブル・スマート機器製造、インターネット検索サービス、デジタル出版、アニメ、ゲームデジタルコンテンツサービスなどデジタル文化新業態16業種の総売上高は13.6％増の3兆1564億人民元に膨らんだ。業界全体の伸びを6.2ポイント上回っている。中国政府系メディアが30日付で報じた。

　業種別では、文化サービス業が10.0％増の4兆8445億人民元、文化製造業が3.1％増の1兆9944億人民元、文化卸・小売業が4.6％増の1兆2130億人民元となっている。分野別では、コンテンツ制作、クリエイティブデザインサービス、ニュース・情報サービスの3大カテゴリーがいずれも2ケタ増を記録。それぞれ11.8％、11.8％、10.8％増加した。

　全国一定規模を超える文化および関連産業企業の利益総額は1～6月に前年同期比19.3％増の6298億人民元に膨らんだ。売上高利益率は8.83％（↑0.88ポイント）に改善している。43業種のうち、38業種で純損益が黒字となった。なかでも、デジタルコンテンツサービス、インターネット情報サービス、情報サービス端末の製造・販売の3業種が利益総額を押し上げている。


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