【亜州ビジネス編集部】2025年版の「カンターBrandZ最も価値ある世界ブランドランキング100」に中国勢の12ブランドがランクインした。中国上位のブランドは、騰訊（Tencent）、阿里巴巴（Alibaba）、抖音（TikTok）、茅台（Maotai）、華為（Huawei）、海爾（Haier）、中国移動（China Mobile）、中国工商銀行（ICBC）、美団（Meituan）、平安（Pingan）、中国農業銀行（Agricultural Bank of China）、小米（Xiaomi）の順。中国最上位で世界11位のテンセントは1740億500万米ドル（約25兆2790億円）のブランド価値を擁している。ランキングは前年の10位から1ランク低下したが、ブランド価値は前年の1352億1500万米ドルから28.7％拡大した。

　コンサルティング会社のカンター・グループが15日発表したもの。中国2位（世界29位）のアリババはブランド価値が812億800万米ドル、3位（世界32位）の抖音は756億6900万米ドル、4位（世界33位）の茅台は744億4600万米ドル、5位（世界39位）の華為は646億5700万米ドルだった。

　このほか、業種別では比亜迪（BYD）が自動車ブランドで6位となり、3年連続で世界10位圏内に入った。ブランド価値は144億米ドルと前年比で43.6％上昇しており、世界の自動車業界で最も増加率の高いブランドとなった。

　カンターによると、国別では米国ブランドの価値が上位100ブランド全体の82％を占める。一方、中国ブランドの比率は6％という水準だ。ウエートは小さいものの、過去20年でブランド価値は2倍に急拡大している。

　ランキング首位は引き続きアップル。ブランド価値は1兆2996億5500万米ドルだった。2位はグーグルの9441億3700万米ドル、3位はマイクロソフトの8848億1600万米ドルで、前年と同順位だった。


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