【亜州ビジネス編集部】中国でフィギュア・玩具の企画開発や販売を手がける泡泡瑪特国際集団（ポップマート・インターナショナル・グループ：9992/HK）の創業者、王寧氏は20日の決算説明会で、2025年に売上高の300億人民元（約6150億円）乗せを達成できるとの自信を示した。24年実績（130億人民元）の約2.3倍に相当する規模だ。さらに今週中にミニ版「Labubu（ラブブ）」を発表すると予告。スマートフォンなどに付けられる仕様となっており、次のヒット商品になる可能性があると述べた。香港メディアの信報が20日付で伝えた。

　王氏はLabubuが既に「世界クラスのIPになった」とコメント。同社は当初、25年の売上高を200億人民元と想定していたが、足元の状況から見て300億人民元の達成も可能とみている。25年6月中間期の売上高は前年同期比204.4％増の138億7627万人民元に膨らんだ。

　王寧はまた、Labubuが世界クラスのIPとなったことの商業的意義について説明。話題性の面では「ミッキーマウス」や「ハローキティ」などの「スーパーIP」に及ばないものの、Labubuの商業的価値は極めて高いと指摘した。

　一方で、生産能力の拡大が目先の課題だとしている。Labubuの人気は高いが、Labubuを含む「THE MONSTERS（ザ・モンスターズ）」シリーズの売上高は会社全体の約35％にとどまる状況だ。一段の売上高の拡大には、生産能力の増強がカギを握る見通し。

　一方、海外事業の成長ペースは想定以上に速いと王氏は説明。ドイツやメキシコなど多くの国で市場が立ち上がったばかりとも指摘した。引き続き中東、中欧、中南米などの新興国市場を開拓中で、25年下半期には毎週平均3店舗を新規オープンする計画としている。


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