【亜州ビジネス編集部】集微網のまとめによると、国内株式市場に上場し、8月末までに2025年上半期業績を発表した中国の半導体業界企業227社のうち、81.06％が前年同期比で増収を達成した。増収企業の割合は前年同期比から9.17ポイント拡大し、業界の好調さがうかがえる。同メディアが1日伝えた。

　227社の合計売上高は4563億4900万人民元（約9兆4290億円）、1社平均で20億1000万人民元に上る。前年同期から3億4900万人民元拡大した（前年の企業数は217社）。

　売上高首位は半導体流通や設計支援サービスの深セン中電港技術（シェンジェン・CECポート・テクノロジーズ：001287/SZ）で335億2600万人民元。前年首位だったファウンドリー国内最大手の中芯国際集成電路製造（SMIC：688981/SH、981/HK）は323億4800万人民元で順位を2位に落とした。増収率首位は人工知能（AI）用半導体の中科寒武紀科技（カンブリコン・テクノロジーズ：688256/SH）で、4347.82％と2位の上海万業企業（600641/SH）の247.76％に大差を付けた。

　上半期の純利益については、全体の63.88％に当たる145社が拡大を報告した。利益が2倍以上増加した企業は42社で、全体の18.5％を占めている。

　利益額首位は前年に引き続き半導体設備国内最大手の北方華創科技集団（ナウラ・テクノロジー・グループ：002371/SZ）で、32億800万人民元を計上した。同社とSMICなど計7社が10億人民元以上に達し、前年同期の4社から3社増えている。

　増益率首位はパワー半導体の湖北台基半導体（フーベイ・テック・セミコンダクターズ：300046/SZ）で3789.41％。同社を含む5社が4桁増益を達成した。


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