【亜州ビジネス編集部】京津冀（北京・天津・河北）地域の対外貿易活動が活発化している。税関の最新統計によれば、今年1～4月にかけて、同区域の輸出入額は1兆4300億人民元（約23兆7373億円）に積み上がった。全国輸出入額の10.1％を占めている。このうち輸出額は前年同期比1.7％増の4454億6000万人民元となり、同期の過去最高を更新した。経済日報が19日付で伝えた。

　京津冀地域の企業は今年4月、逆風に直面しながらも好成績を収めた。4月の輸出額は前年同月比8.0％増の1216億6000万人民元に拡大し、同月の過去最多を更新。伸び率は24年6月以来の最高水準となった。

　京津冀地域の輸出額（1～4月）のうち、首都・北京が占める割合が45％（前年同期比↑1.4ポイント）まで上昇。同地域の輸出増加率を2.1ポイント押し上げ、北京の主導的役割がさらに強化された形だ。

　また、民営企業が京津冀地域の「成長ドライバー」の役割を果たしている。今年1～4月にかけて、民営企業の輸出額は11.3％増の2000億1000万人民元に膨らんだ。同地域の輸出総額の44.9％（前年同期比↑3.9ポイント）を占める規模だ。同地域で輸出実績のある企業は3万1274社となり、前年同期比で10.1％（2867社）増えた。

　産業構造で見ると、新興産業が輸出の伸びを牽引している。京津冀地域の輸出全体成長率を2ポイント押し上げた。自動車部品、情報技術、航空宇宙、船舶製造、「国潮」玩具など新興産業の主要製品輸出はプラス成長を維持。うち自動車部品が19.5％、平板ディスプレーモジュールが39.4％、航空機部品が4.4％、船舶が45.1％、玩具が47.0％ずつ増加した。


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