【亜州ビジネス編集部】中国の国家金融監督管理総局によれば、全国の中小・零細企業向け融資残高は、2025年6月末時点で総額87兆7400億人民元（約1800兆円）に達した。前年同期比で12.5％増加している。1～6月に実行された普惠型融資（中小・零細企業向け総合支援融資）の平均金利は、前年同期比で0.46ポイント低下した。中国政府系メディアが6日付で報じた。

　金融管理部門は年初以来、中小・零細企業の資金調達支援に向けた政策を相次ぎ投入している。元本返済猶予制度の徹底や、初回融資・信用融資・中長期融資・民間企業向け融資の拡充など、銀行の貸出強化を促している。

　また、金融監督管理総局と国家発展改革委員会は、中小・零細企業向け融資支援の協調メカニズムを共同で構築した。これに基づき、6月末までに全国で延べ9000万件を超える小規模事業者を訪問調査している。銀行は推薦リストに掲載された企業に対し、与信枠を23兆6000億人民元拡大し、17兆8000億人民元の新規融資を実行した。


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