【亜州ビジネス編集部】中国のクリーンエネルギー投資は、世界全体の3分の1を占めるまでに拡大している。中国のクリーンエネルギー向け投資額は、2024年通年で6250億米ドル（約90兆1300億円）規模に達した。太陽光・風力発電の設備容量は10年連続で世界首位を独走し、中国は世界の非化石エネルギー消費増加分の寄与度が45％に上っている。6月28日開催の「2025年エネルギー産業フォーラム」で報告された内容として、中国政府系メディアが伝えた。

　中国のエネルギー構造は、クリーン転換と高度化を加速させている。一次エネルギー消費量に占める非化石の比率は、10年の9.4％から24年の18.3％にまで急上昇した。半面、発電設備容量全体に占める石炭火力の比率は、足元で40％未満に低下している。

　超高圧送電やスマートグリッドなどのエネルギー技術も国際先端レベルに到達した。風力発電の主要部品は世界市場シェア70％超、新型蓄電の設備容量は22年比で5倍に拡大、全国の水素ステーションは300カ所を突破し、新型エネルギー体系の構築に弾みが付いているという。


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