【亜州ビジネス編集部】 中国でフィギュア・玩具の企画開発や販売を手がける泡泡瑪特国際集団（ポップマート・インターナショナル・グループ：9992/HK）は21日引け後、2025年第3四半期（7～9月）の売上高が前年同期比で245～250％増加したと報告した。うち中国本土が185～190％増、海外が365～370％増といずれも高い伸びを示している。

　中国本土では、オフラインチャネルの売上高が130～135％増加。一方、オンラインチャネルは300～305％の伸びとなった。

　海外では、アジア・太平洋（中国除く）が170～175％増、米州が1265～1270％増、欧州が735～740％増と軒並み好調だった。

　同社の王寧・最高経営責任者（CEO）は年初時点で、海外事業の売上構成比が25年に50％を超える可能性があるとの見通しを示している。これまでは「中国のディズニー」を目標としてきたが、今後は「世界のポップマート」になることを目指す方針とした。

　なお、25年6月中間期の売上高は前年同期比204.4％増の138億7627万人民元（約2960億円）、純利益は396.5％増の45億7436万人民元だった。売上構成比は中国が59.7％、海外が40.3％となっている。

　北京市を拠点とするポップマートは、自社でIPを持つフィギュアや玩具を企画、開発、販売している。ショッピングモールなどに直営店や自動販売機を設置し、「盲盒（ブラインドボックス）」と呼ばれる方式などでアートトイを販売してきた。製品の生産は中国国内の第三者に委託する。


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