ニュース 2025/12/11 14:23 NEW!!
中国:銀価格高騰がPV業界に圧力、業界大手が「脱銀」 
産業・企業 新エネルギー・環境
【亜州ビジネス編集部】銀相場が過去最高値を更新するなか、太陽光発電(PV)モジュールの製造コストが一段と高まっている。太陽電池セルの生産コストで、導電性接着剤の「銀ペースト」はシリコンウエハーに次いで比率が高い。太陽光発電産業は「銀使用量削減」が急務の課題に浮上している。証券日報が11日付で伝えた。
10日のロンドン市場では、1オンス(約31.1グラム)当たりの銀現物価格が60.911米ドル(約9500円)にまで一時上昇している。年初来の上げ率は110%を超えた。
銀価格の急騰は、PV産業にもコスト圧力をもたらしている。業界団体のデータによれば、PV用途向け銀の世界需要は、2025年通年で7560トンに達する見通し。3年前の2倍に拡大し、銀の総需要の25%以上を占めると予測されるという。
非鉄金属業界向けポータルサイトの上海有色網(SMM)によると、電池セル規格「TOPCon210RN」を例にとると、現在の銀ペーストコストは、すでに電池セル生産コストの30%を超えた。非シリコンコストの50%以上を占めるという。
こうした状況に直面したPV関連企業は、複数の側面から「脱銀」技術を積極的に開発している。太陽電池生産の上海愛旭新能源(600732/SH)は先ごろ開催した業績説明会で、銀不足という業界全体のボトルネックを数年前から先読みし、銅相互接続技術の研究・開発をいち早く開始したと報告。すでに珠海工場で導入開始したと発表した。業界大手の隆基緑能科技(Longi:601012/SH)もまた、製造過程の無銀化を推進し、一定の成果を上げている。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
10日のロンドン市場では、1オンス(約31.1グラム)当たりの銀現物価格が60.911米ドル(約9500円)にまで一時上昇している。年初来の上げ率は110%を超えた。
銀価格の急騰は、PV産業にもコスト圧力をもたらしている。業界団体のデータによれば、PV用途向け銀の世界需要は、2025年通年で7560トンに達する見通し。3年前の2倍に拡大し、銀の総需要の25%以上を占めると予測されるという。
非鉄金属業界向けポータルサイトの上海有色網(SMM)によると、電池セル規格「TOPCon210RN」を例にとると、現在の銀ペーストコストは、すでに電池セル生産コストの30%を超えた。非シリコンコストの50%以上を占めるという。
こうした状況に直面したPV関連企業は、複数の側面から「脱銀」技術を積極的に開発している。太陽電池生産の上海愛旭新能源(600732/SH)は先ごろ開催した業績説明会で、銀不足という業界全体のボトルネックを数年前から先読みし、銅相互接続技術の研究・開発をいち早く開始したと報告。すでに珠海工場で導入開始したと発表した。業界大手の隆基緑能科技(Longi:601012/SH)もまた、製造過程の無銀化を推進し、一定の成果を上げている。
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