ニュース 2025/06/09 13:32
華為AIチップ、中国ハイテク大手で採用進まず 
産業・企業
騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)、北京字節跳動科技(バイトダンス)などは華為の「昇騰(Ascend)」の大量調達を依然見送っている。各社は長年、技術開発にエヌビディアのソフトウエアプラットフォーム「CUDA」を使用してきた。昇騰を本格的に導入する場合、データセンターのインフラアーキテクチャー、ソフトウエア、エンジニアリングワークフローの再設計が必須となり、膨大なコストがかかる。
さらに昇騰には加熱して作動しなくなる問題がある。AI技術の開発は時間との戦いのため、昇騰はこの点で魅力に欠ける。
また、米国商務省は5月、許可なく華為のAI半導体を使用することは、米国の輸出規制に違反する可能性があるとの立場を示した。テンセントやバイトダンスは海外業務も多く、米国の神経を逆なでしてまで華為の製品を採用することには慎重になっている。
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