【亜州ビジネス編集部】台湾・鴻海精密工業（ホンハイ・プレシジョン・インダストリー：2317/TW）が中国・河南省鄭州市の生産拠点でアップル（AAPL/NASDAQ）の「iPhone17シリーズ」試験生産に着手した。6月から関連部品をインドに輸出していることから、インドでも同時に試験生産を進めているとみられる。8月から量産を開始し、9月に発売するスケジュールだ。芯智訊が14日報じた。

　3年前の「iPhone14シリーズ」では、インド拠点での製造業務は中国より6週遅れだった。「iPhone15シリーズ」でほぼ同時となり、昨年はインドに新製品導入（NPI）サービスを導入。NPIは新製品の設計、研究開発（R＆D）、試験生産の一連の工程で、中国はiPhone製造で独占的な地位を失った。

　アップルはインドを戦略的輸出拠点と位置付けている。米国市場に供給するiPhoneは全てインドで生産する計画だ。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスによると、今年3月、インドから米国へのiPhone輸出は前年同月比で219％増加した。


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