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  ニュース     2025/05/14 11:59 NEW!!

中国:「華竜1号」世界初号機、連続安全運転1000日を達成 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国広核集団有限公司(CGN)は14日、中国自主開発の加圧水型原子炉(PWR)「華竜1号(HPR1000)」を国内外で最初に採用した傘下の福清原子力発電所5号ユニットについて、連続安全運転が1000日を達成したと報告した。中国における第3世代原子力技術「華竜1号」の安全性と先進性が再び実証された形だ。中国政府系メディアが同日付で報じた。

 「華竜1号」を世界で初めて導入した福清原子力発電所5号ユニットは、福建省福清市に位置する。2022年8月18日に稼働して以来、累計発電量は370億キロワット時(kWh)に積み上がった。連続安全運転1000日を達成している。

 福清発電所第3工場副工場長の朱金剛氏によると、華竜1号のグローバル初号機である同5号ユニットは商業運転開始以来、一貫して安全、安定、高効率な運転を維持。WANO(世界原子力発電事業者協会)の総合指数で満点を獲得したという。

 これまでに「華竜1号」の量産化建設は着実に進展。川上・川下企業の約6000社が参画する完全なサプライチェーンが構築されている。単体ユニットの年間発電量は100億kWhに達し、中程度の発展国における100万人分の年間生産・生活用電力需要を賄うことが可能だ。年間約816万トンの二酸化炭素(CO2)排出削減効果がある。

世界で認可済みの「華竜1号」ユニットは足元で建設中・稼働中のものを含め合計41基を数える。第3世代原子力発電技術の中で最も多く採用されている炉型で、パキスタンなどの海外プロジェクトにも採用されている。


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