【亜州ビジネス編集部】中国南方のある都市で、「国家安全局の職員」を騙ったグループが公園を封鎖するという事件が起きた。「公園に財宝が埋まっている」というフェイクニュースを信じた同グループが「宝さがし」のため、人の出入りを阻止したというのが動機だ。中国政府系メディアが7日付で伝えた。

　ある日の夜、迷彩服を着た複数の男によって公園の門が封鎖された。リーダー格の男は「私たちは国家安全局の職員だ。現在、重要任務の執行中であり、翌朝まで公園を封鎖する」と説明。公園の宿直員は1カ所に集められてスマートフォンを没収され、外部との連絡手段を奪われた。

　その後、車両4台が公園に乗り入れ、「作戦」が開始された。グループは数時間の作業の後に撤収。宿直員が公園を確認すると、地面は穴だらけで、各種設備が破壊されていた。宿直員は事件性を感じ、警察に通報した。

　警察はすぐにグループメンバーを特定。主犯格の男によると、知人から「公園に財宝が埋まっている」と聞き、20人ほどのメンバーを集めて「宝さがし」を行った。あちこち掘り返したが、何も見つからなかったという。



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