詳細
検索
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル 亜州リサーチ公式X 亜州リサーチ公式Instagram

  ニュース     2025/05/23 14:37

中国ラオス鉄道の貨物輸送量、累計6000万トン突破 無料記事

【亜州ビジネス編集部】国際長距離鉄道「中老鉄路(中国ラオス鉄道)」は2021年12月3日の全線開通以降、今年5月22日までの貨物輸送量が累計6000万トンの大台に乗せている。うち国境を跨いだ貨物輸送量は1390万トン超に積み上がった。中国とラオス、さらにはASEAN諸国を結ぶ黄金路線としての強力な輸送能力と巨大な潜在性を改めて示した形だ。中国鉄路昆明局集団有限公司の情報として、中国政府系メディアが17日付で報じた。

 中国ラオス鉄道は年初以来、貨物輸送が活発化。1月1日~5月22日の貨物輸送量は990万トンを超過。うち国境を跨いだ貨物輸送量は230万トンを上回っている。輸出品目は雲南省で生産されるジャガイモ、リンゴなど。こうした温帯果物・野菜は、ラオスやタイなどの東南アジア諸国で高い人気を博し、輸出品目と数量は持続的に拡大している。また越境輸送される商品種類は現時点で3000種類余り。ラオスの鉄鉱石、キャッサバ粉、ゴム、バナナ、タイのドリアン、マンゴスチン、ロンガン、中国の機械電気製品、ハイテク製品、温帯果物など多岐にわたる。

 中国ラオス鉄道は沿線地域における農産物の輸出を促進するだけでなく、中国製ハイテク製品の東南アジア市場参入を可能にした。さらの貨物の双方向かつ効率的な流通を実現。沿線地域の産業高度化と地域経済の発展を促進している。

 中国ラオス鉄道を基幹路線として、鉄道部門は中国と東南アジアのメコン川流域諸国(ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナム)を結ぶ「瀾ビ快線」国際貨物列車などの越境貨物輸送商品を開発。これまでに「瀾ビ快線」国際貨物列車の運行本数は2000本を超えた。さらに「京テン・瀾ビ線」(北京~雲南~メコン地域)や「滬テン・瀾ビ線」(上海~雲南~メコン地域)も投入。これにより、輸送選択肢が大幅に拡大され、輸送効率が向上した。特に東南アジアのドリアンやマンゴスチンなど新鮮な農産物が大量に出荷される中、中国ラオス鉄道は「瀾ビ線快線」の専用冷蔵コンテナ列車を活用し、迅速な輸入を実現。輸送時間が大幅に短縮され、地域間の経済貿易協力の促進に大きく貢献している。

 中国ラオス鉄道は「一帯一路」の高品質な建設に向けた画期的なプロジェクト。全長1000キロメートル(km)を超える同鉄道は中国の雲南省昆明市とラオスの首都ビエンチャンを結ぶ。中国区間は全長508kmで、ほぼ雲南省内が占める。旅客輸送では、復興号、瀾滄号が安全、エコ、便利、快適な運行で、都市間の移動時間と距離を短縮し、沿線住民の利便性を高めた。


内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース