【亜州ビジネス編集部】猛暑が続く中国各地でエアコンや氷などの需要が拡大し、「夏季経済」が活性化している。黒竜江省ハルビン市では、家電量販店にエアコン購入客が殺到し、設置の行列待ちができている状況。通常は3日以内で設置可能だが、現在は7月末まで待たなければならないという。設置作業員は連日フル稼働の状態だ。中国政府系メディアが9日付で伝えた。

　また安徽省蚌埠市では、氷の需要が急拡大している。ある製氷工場では100キロと50キロの氷を20～36時間で製造し、毎日70トンのペースで出荷。配送ルートを最適化し、近隣の水産市場や養殖場に供給している。

　さらに湖南省衡陽県西渡鎮の「屋内氷雪パーク」では、氷の滑り台が家族連れを魅了。また、山麓に位置する湖南省道県清塘鎮の小塘村は、夏の平均気温が26度という避暑地で、多くの観光客を取り込んでいる。村民たちはこの機会を生かして民宿を開き、特産品などの屋台やレストランを開業して避暑客にアピールしている。


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