ニュース 2025/12/12 12:06 NEW!!
中国:26年成長目標「5%前後」維持か、利下げペース加速の見方も 
政策・政治(中央)

今回の中央経済工作会議では、26年に「より積極的な」財政政策と「適度に緩和的な」金融政策を継続する方針も確認された。英紙エコノミストの調査部門、エコノミスト・インテリジェンス・ユニット(EIU)の中国担当エコノミストは、26年の財政支援の強度が25年を上回ることはなく、対GDP財政赤字比率は4%以下にとどまると予測している(25年の政府目標値は4%前後)。一方、金融政策について同エコノミストは、年間で約20ベーシスポイント(bp)の利下げ余地があるとの見通しを示した。
中国国際金融(CICC)も26年の財政赤字比率が大幅に引き上げられる可能性は低いとの見方だ。今回の会議での財政政策に関する表現はやや抑制的で、これは債務処理が進むなかで財政の持続可能性を重視する姿勢が背景にあると分析している。
一方でCICCは、金融政策に関してはより積極的な基調が示されたと指摘。会議の要旨では「経済の安定成長と物価の適度な上昇」を金融政策の重要な考慮事項とする方針が示された。これについてCICCは、26年の金融緩和がより速いペースで進む可能性を示唆しており、特に政策金利の引き下げが加速する可能性があるとみている。
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