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  ニュース     2025/10/21 17:19

中国のスマホ用有機EL出荷、5カ月連続で韓国上回る 無料記事

【亜州ビジネス編集部】 英市場調査会社、オムディアによると、2025年8月の中国企業によるスマートフォン用有機EL(OLED)ディスプレーの出荷枚数は3930万枚で、韓国企業の3850万枚を上回った。今年4月に初めて逆転して以来、5カ月連続で韓国を上回っている。中国電子報が20日報じた。

 中国企業は京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)が前月比12%増、前年同月比24%増の1210万枚。天馬微電子(ティエンマ・マイクロエレクトロニクス:000050/SZ)とTCL華星光電技術有限公司(CSOT)が各860万枚、750万枚で、両社とも前月比、前年同月比で2桁増を達成した。オムディアは、中国企業は生産能力の拡張と有機EL構造の革新を同時に行うことで市場シェアを急速に高めていると指摘した。

 韓国企業はサムスンディスプレイ(SDC)が前月比16%増、前年同月比13%増の3200万枚に伸ばしたのに対し、LGディスプレイ(LGD)は前年同月比14%減の650万枚に落ち込んだ。

 韓国ディスプレー産業協会(KDIA)によると、世界有機EL市場における韓国企業のシェアは23年の73.6%から24年に67.2%に低下。これに対し中国企業は25.7%から33.3%へ上昇した。中国企業はスマホ用市場では韓国勢とほぼ対等のシェアを握った。今後はテレビなどの大型市場で攻勢を強化するとみられる。


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