【亜州ビジネス編集部】中国の市場調査会社、奥維睿沃（AVC Revo）によると、2025年7月のテレビ用ディスプレー世界出荷量は、前年同月比7.8％増、前月比4.2％増の2130万枚に達した。内訳は液晶パネル（LCD）が前年同月比7.3％増、前月比5.4％増の2070万枚、有機EL（OLED）が前年同月比29.7％増、前月比26.6％減の60万枚。出荷面積は前年同月比7.3％増の1520万平方メートルに拡大した。ただ、平均サイズは51インチで前期比0.1インチ縮小している。中国電子報が19日報じた。

　中国ディスプレー大手のTV向け出荷規模も順調に拡大した。最大手、京東方科技集団（BOEテクノロジー・グループ：200725/SZ）は前年同月比18.0％増、前月比1.6％増の570万枚。サイズ別では32型と55型の出荷が前年同月比、前月比共に伸びが目立つ。国内ブランドと受託製造企業の顧客による下半期の在庫積み増し需要が追い風となった。

　2位のTCL華星光電技術有限公司（CSOT）は前年同月比36.3％増、前月比10.4％増の500万枚。32型、55型、65型の出荷が前年同月比、前月比共に大幅に増加した。LGディスプレイ（LGD）から買収した広州「T11工場」の統合後、86型の出荷が増えている。

　3位の恵科股フン有限公司（HKC）は、前年同月比19.2％増、前月比23.6％増の340万枚。サイズ別では、32型、40型、55型の出荷が前年同月比、前月比で大幅に増加した。

　一方、台湾大手2社は、前年同月比で微増、前月比で減少となった。

　全体4位の群創光電（イノラックス：3481/TW）は、前年同月比0.9％増、前月比4.8％減の300万枚。32型と40型の出荷が前月比で顕著に減少した。全体5位の友達光電（AUO：2409/TW）は、前年同月比3.5％増、前月比9.8％減の150万枚だった。


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