ニュース 2015/09/01 13:29
中国:衆安保険が新商品発売、ウェアラブル端末・ビッグデータ活用
経済・統計
ウェアラブル端末で測定した運動量データを保険料と連動させる国内初の健康保険商品、「歩歩保―運動変現計画」が中国で注目を浴びている。インターネット保険会社の衆安保険がこのほど発売した。保障プランの選定や保険料の割引に運動量データを活用。発売からわずか3日間で加入者数が3万6000人を上回ったという。中金在線が26日付で伝えた。
スマートフォン大手の小米科技(シャオミ)と提携。リストバンド型のウェアラブル端末「小米手環」で測定された1日あたりの平均歩数、運動時間、目標達成率などのデータに基づき、ユーザに「歩歩保―運動変現計画」(重大疾病保険)の保障プランを提示する。保険金の上限額は20万人民元、15万人民元、10万人民元の3コース。保険加入前の直近30日間について、累計歩数が多いユーザほど、保障の手厚いプランが適用される。
保険加入後は、歩数目標の達成状況に応じて、保険料の割引制度が設けられている。1日の歩数目標を達成すると、翌月の保険料は1日分無料になるという仕組みだ。歩数目標をクリアした日数が多ければ多いほど、翌月の保険料を安く抑えられる。
「歩歩保―運動変現計画」で衆安保険が得られる収益はまだ未知数。ただ、ウェアラブル端末を利用し、加入者の健康データをモニタリングする動きが今後広まっていくことは、保険業界の共通認識だと関係者は話す。ビッグデータを保険商品の開発や、保険料率の設定に役立たせたい考えだ。
中国当局もこうした動きを推進する立場。中国保険監督管理委員会の項俊波・主席は先ごろ開催された「2015年中国保険業発展年次会議」で、「インターネットなどの新技術や業界を跨いだ経営は、保険業界に大きな変革をもたらす」と語った。マーケティング、リスク分析と保険料率の設定、顧客ニーズに合致したサービスの提供など、保険業界でもビッグデータは幅広く活用されそうだ。
スマートフォン大手の小米科技(シャオミ)と提携。リストバンド型のウェアラブル端末「小米手環」で測定された1日あたりの平均歩数、運動時間、目標達成率などのデータに基づき、ユーザに「歩歩保―運動変現計画」(重大疾病保険)の保障プランを提示する。保険金の上限額は20万人民元、15万人民元、10万人民元の3コース。保険加入前の直近30日間について、累計歩数が多いユーザほど、保障の手厚いプランが適用される。
保険加入後は、歩数目標の達成状況に応じて、保険料の割引制度が設けられている。1日の歩数目標を達成すると、翌月の保険料は1日分無料になるという仕組みだ。歩数目標をクリアした日数が多ければ多いほど、翌月の保険料を安く抑えられる。
「歩歩保―運動変現計画」で衆安保険が得られる収益はまだ未知数。ただ、ウェアラブル端末を利用し、加入者の健康データをモニタリングする動きが今後広まっていくことは、保険業界の共通認識だと関係者は話す。ビッグデータを保険商品の開発や、保険料率の設定に役立たせたい考えだ。
中国当局もこうした動きを推進する立場。中国保険監督管理委員会の項俊波・主席は先ごろ開催された「2015年中国保険業発展年次会議」で、「インターネットなどの新技術や業界を跨いだ経営は、保険業界に大きな変革をもたらす」と語った。マーケティング、リスク分析と保険料率の設定、顧客ニーズに合致したサービスの提供など、保険業界でもビッグデータは幅広く活用されそうだ。