【亜州ビジネス編集部】中国のファイナンスリース市場規模が拡大を続けている。中国ファイナンスリース業界は、2024年末時点の総資産とリース資産が前年末比でそれぞれ9.56％増の4兆5800億人民元（約95兆3100億円）、10.24％増の4兆3800億人民元（約91兆1500億円）に達した。ビジネスモデルの転換と業務構造の最適化に取り組み、実体経済の成長を支援している。中国銀行業協会や金融租賃専門委員会などが共同でまとめた「中国ファイナンスリース業発展報告（2025）」の内容として、中国新聞網が2日に伝えた。

　国内のファイナンスリース会社は当局の指導を順守し、「物への融資」を中核とする事業に回帰している。ファイナンスリース会社による直接リース取引の資産残高は、前年同期比52.73％増の6405億3800万人民元に伸びた。24年のリース取引実行額は3522億9800万人民元に上る。国家戦略を重視し、演算能力設備、低空経済、人工衛星など新興分野の事業開拓も進めた。

　環境負荷の削減にも協力している。ファイナンスリース会社のグリーンリース資産残高は、19.87％増の1兆700億人民元に達した。うち24年のグリーンリース実行額は4886億7300万人民元に上る。

　ファイナンスリースとは、借手（ユーザー）が選んだ物品をリース会社が代理購入し、ユーザーに貸与する取引を指す。リース会社がすでに保有しているものからユーザーが選んで借りるものでない。


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