【亜州ビジネス編集部】中国の国家能源局は16日、全国の最大電力負荷が同日午後に15億600万キロワット（kW）に達し、過去最高を更新したと報告した。7月以降、電力負荷の高値更新が続いている。これまでの記録は4日の14億6500万kW、7日の14億6700万kWだったが、今回初めて15億kWを突破した。前年同期の最大負荷を5500万kW上回っている。中国政府系メディアが同日付で報じた。

　今週は全国的に電力需要が高水準を維持。夏季の電力需要ピーク対応とエネルギー供給確保の作業が重要な局面を迎えている。

　今夏は全国的に高温が続いており、経済活動の回復も相まって電力需要が急増。7月16日正午までに、天津、冀北、河北南網、山東、江蘇、浙江、安徽、福建、湖北、河南、江西、遼寧、蒙東、陝西、四川、広東の16つの省級電力網で、計36回の過去最高負荷を記録した。

　全国の電力供給は現時点で、総じて安定している。国家能源局は今後も引き続き電力需給の動向や一次燃料の供給、水力発電の貯水状況、極端な気象状況などを監視。地域・省間の電力相互支援能力の最適化を図るとともに、各地域の実情に応じた「一省一策」の夏季電力供給対策を実施し、安定供給の確保に全力を挙げる構えだ。


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