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  ニュース     2025/11/12 16:17 NEW!!

中科院半導体研究所がPSC性能向上、連続発電でも劣化抑制 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国の研究チームがペロブスカイト太陽電池(PSC)の性能向上に注力している。中国科学院半導体研究所の游経碧・研究員が率いるチームはこのほど、光電変換効率27.2%の試作品を開発した。動作安定性も顕著に高め、産業化の発展に向けた重要な基盤を築いたという。証券日報が12日付で伝えた。

 今回の技術進展の重点は、動作安定性の大幅な向上にある。この試作デバイスは、標準日射で連続1529時間(63.7日間)発電した後でも初期効率の86.3%を維持した。さらに、性能劣化が加速する85度の環境下で連続1000時間(41.7日間)発電した後でも、初期効率の82.8%を維持したという。

 専門家によると、高い効率ポテンシャルと低コストの特性を備えたPSCは、次世代の太陽電池技術の主流となる見込み。2030年の年産発電能力は100GW(100万kW)を超え、モジュール市場は約400億人民元(約8660億円)規模に達すると予想された。

 中国の企業では、拓日新能(002218/SZ)、中利集団(002309/SZ)、協キン集成(002506/SZ)、国晟科技(603778/SH)などが開発や生産の計画を進めている。


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