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  ニュース     2025/05/23 11:38

ポップマート「Labubu」、「中国版キティ」に成長へ=JPモルガン 無料記事

【亜州ビジネス編集部】中国でフィギュア・玩具の企画開発や販売を手がける泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ:9992/HK)が新たに投入した「Labubu(ラブブ)3.0」シリーズが世界的な人気を集めている。JPモルガン・チェースは最新リポートで、ラブブが新たな「スーパーIP」になると予想。「中国版ハローキティ」に発展しつつあると指摘し、国境を越えた文化的な影響力を評価した。香港メディアのam730が22日付で伝えた。

 JPモルガンはポップマートの先行きを楽観。投資判断「オーバーウエート」でカバレッジを開始した。2026年半ばの目標株価は250.00香港ドルとし、楽観シナリオでは27年に400.00香港ドルまでに上昇する可能性もあるとみている(22日終値は223.20香港ドル)。

 ポップマートは独自キャラクターの人気で業績が急拡大しており、25年第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期比で165~170%増加した。うち中国本土が95~100%増、海外が475~480%増といずれも高い伸びを示している。海外では、アジア・太平洋(中国除く)が345~350%増、米州が895~900%増、欧州が600~605%増と軒並み好調だった。

 こうしたなか、株価も足元で急上昇。今月22日までに、株価は年初来で2.5倍に上昇した。4月末の時点では、時価総額がサンリオ(8136/東証)などを超え、ウォルト・ディズニー・カンパニー(DIS/NYSE)、任天堂(7974/東証)に次ぐ世界3位のIP企業へと躍進している。

 北京市を拠点とするポップマートは、自社でIPを持つフィギュアや玩具の企画、開発、販売を手がける。ショッピングモールなどに直営店や自動販売機を設置し、各種アートトイを販売。製品の生産は中国国内の第三者に委託する。


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