ニュース 2025/08/29 12:09
需要急拡大の「抹茶」、2025年中国生産5000トン超へ 
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】中国の抹茶生産が拡大している。国内販売と海外輸出がともに伸長するなか、2025年の国内生産は5000トンを超え、世界最多を独走し続ける見通しだ。消費量の増加に伴って製造技術水準も向上し、抹茶の受注量も2024~25年になって際立って伸びている。中国政府系メディアが伝えた。
中国抹茶産地の一角を成す径山(浙江省杭州市余杭区)でも、ある抹茶メーカーが懸命に増産している。今年1~8月の需要は、国内、海外ともに旺盛で、受注量が目立って伸びた。供給を加速するために、工場は2~3交代制に移行したという。
浙江省のある有機食品会社では、抹茶製品を主に欧州と米国に出荷してきた。販売製品全体に占める輸出は年々拡大し、今年1~8月の海外受注は前年同期比で2~3倍に増加している。杭州市に拠点を構える別の抹茶メーカーでは、日産能力を従来の平均1トンから現在の平均3トンにまで増強した。中低ランクの製菓用抹茶の価格上昇は相対的に小さいものの、茶道級抹茶の値上がり率は約20%に達するとみているという。
業界関係者によれば、抹茶の口当たりを滑らかで上品にするには、原料の品質が高いことに加え、粉砕の細かさ(研磨度)が重要な評価指標だ。浙江省内の抹茶加工工場では現在、最高品質の抹茶加工が可能で、径山抹茶の知名度は国際市場でも高まりつつある。抹茶製品は点心、チョコレートからアイスクリームに至るまで、多品目に用途が拡張された。
中国の抹茶生産は、貴州省銅仁市、余杭区径山鎮、浙江省武義県などに集中している。銅仁市の抹茶栽培面積は2025年に6万1600ムー(約41.07平方km)に達した。径山の茶葉ブランド評価額は24年に36億6900万人民元に上る。世界約70カ国に高級抹茶の販路を広げた。武義県の年産量は前年比85.9%増の582トンに上る。このほか湖北省孝感市、浙江省紹興市も急ピッチに増産中だ。
中国の抹茶産業は、約10年前から規模を拡大させている。工業情報化部傘下の賽迪研究院によると、中国の抹茶年産量は23年時点で3916トン、消費量は3966トンに上る。それぞれ世界シェアは55.72%、56.43%に達し、圧倒的な総合首位だ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国抹茶産地の一角を成す径山(浙江省杭州市余杭区)でも、ある抹茶メーカーが懸命に増産している。今年1~8月の需要は、国内、海外ともに旺盛で、受注量が目立って伸びた。供給を加速するために、工場は2~3交代制に移行したという。
浙江省のある有機食品会社では、抹茶製品を主に欧州と米国に出荷してきた。販売製品全体に占める輸出は年々拡大し、今年1~8月の海外受注は前年同期比で2~3倍に増加している。杭州市に拠点を構える別の抹茶メーカーでは、日産能力を従来の平均1トンから現在の平均3トンにまで増強した。中低ランクの製菓用抹茶の価格上昇は相対的に小さいものの、茶道級抹茶の値上がり率は約20%に達するとみているという。
業界関係者によれば、抹茶の口当たりを滑らかで上品にするには、原料の品質が高いことに加え、粉砕の細かさ(研磨度)が重要な評価指標だ。浙江省内の抹茶加工工場では現在、最高品質の抹茶加工が可能で、径山抹茶の知名度は国際市場でも高まりつつある。抹茶製品は点心、チョコレートからアイスクリームに至るまで、多品目に用途が拡張された。
中国の抹茶生産は、貴州省銅仁市、余杭区径山鎮、浙江省武義県などに集中している。銅仁市の抹茶栽培面積は2025年に6万1600ムー(約41.07平方km)に達した。径山の茶葉ブランド評価額は24年に36億6900万人民元に上る。世界約70カ国に高級抹茶の販路を広げた。武義県の年産量は前年比85.9%増の582トンに上る。このほか湖北省孝感市、浙江省紹興市も急ピッチに増産中だ。
中国の抹茶産業は、約10年前から規模を拡大させている。工業情報化部傘下の賽迪研究院によると、中国の抹茶年産量は23年時点で3916トン、消費量は3966トンに上る。それぞれ世界シェアは55.72%、56.43%に達し、圧倒的な総合首位だ。
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