中国では2025年の「暑運」（夏休み期間の特別輸送態勢）が本格化し、民間航空市場はピークシーズンを迎えている。「暑運」は7月1日にスタート。7月分の航空券予約数はすでに2100万枚を突破した。なかでも「避暑地向け路線」の需要が急増している。北京晩報が6日付で伝えた。

　旅行予約プラットフォームの担当者によれば、西北地方、雲南省、東北地方など、平均気温が25度未満の地域が避暑旅行の主要な目的地となっているという。こうしたなか、夏季の旅行需要に対応するため、国内航空各社は、避暑地向け路線を中心に運航計画の最適化を進めている。

　中国国際航空（エア・チャイナ：753/HK）フフホト営業部の徐敏・副総経理によれば、内モンゴル自治区エリアでは886便を増便。フフホト～シリンホト～瀋陽を結ぶ新路線を開設し、地域内の交通ハブと東北主要都市を結ぶネットワークを強化した。さらに、大連～フフホト、杭州～ハイラル、フフホト～ハイラルの3路線も運航を再開している。

　25年夏休み期間の航空券予約総数を見ると、北京～成都、広州～上海など従来の人気路線に加えて、北京～ウルムチ、北京～貴陽、上海～昆明、広州～ウルムチなど避暑地向け路線の予約が大幅に伸びている。河北航空大興分公司では、草原観光や西北観光の需要拡大に対応し、重点路線で臨時便の運航を計画している。

　2025年の「暑運」は7月1日から8月31日までの62日間。


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